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三列先端の斑

正月に三重県でイワツバメの観察をしていたら、巣に止まった個体の三列風切の先端に白斑があった。成鳥の新羽や幼羽は、この三列先端の白斑が目立つが、次第に擦り切れて見えにくくなる。

成鳥の初列風切の換羽は6月下旬から始まり、7〜8月には三列風切を換羽している個体がいる。成鳥の風切羽の換羽は、渡りの時期に停止するものと思われるがよくわかっていない。おそらく、成鳥は12月にはすべて新羽になっている。幼鳥の風切羽の換羽は、断片的な観察から成鳥よりも遅いと思われるが、12〜1月に越冬地で見ていても換羽中の個体はいなかった。幼鳥の換羽も、12月には完了しているのだろう。

つまるところ、1月に三列風切の先端に白斑があった個体は成鳥なのか、昨年生まれの個体なのか、わからないということになる。ただ、白斑がしっかりと残っているところを見ると、昨年生まれの個体の可能性が高いのかな。