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夕日職人

2017年5月25日

ひと月前は見頃だったカタクリの花は、もう実の形になっている。南信地方でもいつの間にかホトトギスが鳴き、ハシボソガラスやハクセキレイの巣立ちビナが飛ぶ。ミズキの花が目立つようになり、ノイバラとスイカズラが咲いたと思っていたら、ウワミズザクラの花は散っていた。春は短く、夏は早い。

興味深く眺めていた崖の花も、緑が茂るようになると関心が薄れ、もっと目立つ生き物を追うようになる。それでも取りこぼしてしまう部分はあり、また来年を待たないといけない。それと同時に、無目的に追いかけることへの物足りなさ、むなしさもどこかで感じていたりする。