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近場の湿地

2017年5月21日

家から見える入笠山に行った。湿原があるだけでも魅力的なのに、ホシガラスがいるかもしれないという情報も気になる。それに、家から見える山の植生や、そこにどんな鳥がいるのかも確かめたい。

山頂は踏まず、ぐるりと歩く。山の上はまだ春で、カラマツが芽吹き始めた状態。ホシガラスの生息を示唆する、ゴヨウマツやチョウセンゴヨウの束生した稚樹は見つからなかった。ここではマツ属以外のものを食物(貯食)している可能性もある。短時間の滞在だったけど、声や姿は確認できず。

小さな沢でアメンボの影を追い、渓魚を探す。山の上のこの水は、どこから来ているのか。遠くの山に目をやると、その山岳が気になる。いま、目に見えている範囲のなかでも、知らないことはたくさんあり、行ったことのない場所のほうが多い。新しい土地に住むことは、この範囲を広げつつ、踏み跡を残していくことでもある。