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隙間で息づく

2017年6月12日

南信の渓に出掛けた。快晴。林道のゲートから4kmちょっとの歩きやすい河原を選んで釣り上がる。ほとんど平瀬で、イワナのつきそうな場所は少ない。渓の両岸が崖になっている場所にはよさげなポイントがあるものの、近づきがたい。

湿地にはクリンソウ、林縁部にはウツギ類の白い花が咲いている。はらはらと散るハリエンジュの花が水に流されていく。入渓して3kmほどの場所でこの日初めて魚影を見た。その後はあたりもなく、真新しい先行者の足跡があったので引き返す。天気だけは朝から夕方までよかった。林床はニホンジカの強い摂食圧を受けていた。