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山の緑が濃いがゆえに

2018年6月30日

左岸側の支流を攻めて、その後に核心部の渓に入ろう。そう思ったのは2ヶ月ほど前のこと。この計画の最初の段階としてS沢に行く、晴れ。水温は13度。イケマの花が咲いている。ノリウツギとシモツケの花が咲く夏の入り口。魚のいそうな渓なのに魚影もなく、釣り人が入った形跡もない。いそうでいない。約600m釣り上がって納竿。毛鉤の形として、リアルすぎて逆にリアルではないものになっていないか。特徴を捉えた「印象」の大切さ。これを表現する毛鉤こそが、自分にとっての良いものなのかもしれない。

南東に向かい、今年3回目のJ川へ。ナツツバキの花が林道に落ちている。ムラサキシキブが咲き始めた。エビガライチゴの花を初めて見る。こんなに小さな花から、あの大きな実ができるのか。

全力を出すことが真剣に生きること、真剣に生きていると思えること。こういうふうに感じることが、1週間に1回はあるようにしたい。