2018年9月24日
好天に誘われ、渓へ。移動中に通った北杜市の市街地ではミンミンゼミとエゾゼミが鳴いていた。アオマツムシの声も聞こえる。この流域で唯一気になっていたK沢に入る。水温12.5度、標高1270m。思ったよりも流れは細い。すぐに小さな魚影を確認。と同時に、ぬかるみに人の足跡を見つけた。キノコ採りかもしれないという淡い期待は、渓に沿って続く足跡に打ち砕かれる。
地形図にない堰堤を越える。先行者がいるときは、竿抜けの場所を狙うのが定石。小さなポイントを叩きながら遡行する。また魚影が走る。が、やはり小型。ここぞという場所でも魚は出ない。キャスティングの練習に来たのではないけど、自信作のキジの逆さ毛鉤で釣れないのなら仕方ないか。
カラマツの植林が途切れ、両側が落葉広葉樹の林になる。植生は良い感じだ。底に定位しているイワナを発見。大人気なくもそれを引き出し、上げた。5寸弱の個体だった。崩れたパーマークが印象的。600mほど来たが、良場でも小さなイワナしか釣れないので引き返す。柔らかな、秋の始まりの渓歩きだった。来年はここから東進して、ARK、KTG、HRSの上流を釣る予定。