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低い色のなかで

2018年12月20日

草原で夕暮れを待ち、冬の猛禽類を探す。環境的には良いのだけど、見つからない。落陽。ツグミがばらばらとねぐら入りする。ジョウビタキはあの薮で、カシラダカはこの茂みで夜を過ごすようだ。ねぐらに向かうトビの群れ。葉の落ちた木々の隙間に鳥の古巣があった。

水面を割って進む船は止まらない。取り留めのない流れのなかに、その展開の先に、着想や閃きがあるならと、船首を向ける。