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初夏の息継ぎ

2019年5月10日

山梨県東部。大学の裏山ではコサメビタキがよくさえずっている。繁殖に関係するものなのか、聞いたことのない声も出していた。ウスバシロチョウの舞う道を歩く。シジュウカラはまだヒナを連れていないし、ハルゼミの声も聞こえない。ハシボソガラスが巣内のヒナに食物を運んでいる。キセキレイとイワツバメは抱卵中のようだ。建物の脇でキビタキがさえずる。

ケヤキの下で、ルイスアシナガオトシブミの揺籃を見つけた。オトシブミやチョッキリの仲間を探しながら進む。ヒメクロオトシブミとファウストハマキチョッキリの揺籃があった。コナラの枝葉の上には、クロシギゾウムシと思われる個体がいた。夜、大月市でクビキリギスの声を聞き、甲斐市ではハリエンジュの花の香りがした。いよいよ初夏だ。