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その先の楽しさ

2019年6月19日

28年前に発行された「富士見町史」の鳥類の部分を見ると、ブッポウソウ、ヒクイナ、アカモズ、セッカなどの記載がある。富士見町で繁殖期の鳥類を観察するようになり3年目になるが、これらの種は確認できていない。セッカはともかく、ほかの種は本州中部では個体数が減少傾向にあるため、現在は生息していないと考えて良いだろう。

6月1〜16日までに確認できた66種の鳥類のうち、「富士見町史」に記載されていないのは、ハクセキレイ、クロジ、ガビチョウなどだ。オシドリとジョウビタキは冬鳥ということになっている。約30年前に出版された長野県の鳥類図鑑を見ると、ハクセキレイは冬鳥とされている。ヒヨドリと同じような広がりかたなのだろうか。

生き物の分布を考えるときは行政区画ではなく、自然地形で捉えたほうが良いのだけど、どこかで線引きが必要になる。「富士見町鳥類目録」作成に向けて、そして、長期的なモニタリングを始める準備に取りかかろう。