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触ったもの

2019年10月22日

昨夜から雨足はまったく弱まらない。でも、行かないといけない。朝、調査地は雪との報が入る。仕事ではないから出発の準備をする。前川渡に着くころには小雨になった。これなら外に出られるだろう。

乗鞍高原を通過。標高2340mぐらいから雪があった。気温は4度。事情があり、山小屋で待機。昼前に雨は上がり、たまに青空が見えるが霧が濃い。きょうが乗鞍岳の初雪とのこと。30羽ほどのマヒワが飛ぶ。コゲラの声。今期初のツグミを見る。ホシガラスは貯食行動を続けている。しかし、上部の調査地のハイマツの球果はほとんどないという。今回の降雪で、来年の雪解けまで実験の経過を終えない可能性が高くなった。もっと早く調査に来るべきだった。ちょっと良くない方向への流れ。動けないことへの苛立ち。

木の葉が落ちて、無機質な風景。情報と色の少ない風景。抑揚のない平らな感性に、豊かな時間がある。余分なものを落とし、どんどん少なくする。