2020年12月18日
我々が富士山北麓でホシガラスとゴヨウマツの調査を始めたのは2009年の秋。ホシガラスによる貯食後、2010年に発芽したゴヨウマツの状態を見に行った。ちなみにこの個体は、2015年10月には高さ6センチだった。
歩き慣れた林道を下る。ホシガラスとハシブトガラスの声が聞こえた。気温はマイナス7度。標高2150m。例の個体はすぐに見つかった。高さは8センチだった。日照の状況は比較的良い場所で、風の影響はほとんどない立地だけど、10年ほどで8センチしか伸びていない。ということは、周りにある大きなゴヨウマツは優に100年は超えているわけだ。植物時間でその景観の成り立ちを考えるのは重要で楽しい。つぎは、15年後に見に行こう。