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乾いた尾根道

2021年10月9日

家の近くを流れる川の名を冠した立場岳に行く。舟山十字路に車を止めた。ヤマウルシ、ウリハダカエデ、ヤマブドウが紅葉している。カラマツも色づき始めている。アトリの声が聞こえた。カツラの甘い香り。久しぶりにルリクワガタ類の産卵痕を見た。川沿いの道を進む。

遠くでシカが鳴いている。本流は堰堤から上が伏流となった。川を渡り、尾根に取りつく。ザレ場でフジアザミが咲いている。ここからは山頂までは尾根道だ。平均斜度は20度。直登で息が切れる。亜高山帯で、移動中と思われるアカハラの群れがいた。標高2015mでホシガラスの声を聞く。登山道沿いにチョウセンゴヨウの束生の稚樹がある。テンのフンには、ナナカマドとウラジロノキの実が入っていた。山頂は展望がない。少し北東に進むと小さなザレ場があり、ハイマツが生えていた。

林床にタカネヒカゲノカズラが生えていると思ったら、マンネンスギだった。タカネスギカズラと思われるものもある。落葉したアクシバと見間違えたのはアスヒカズラ。帰路、標高1700mでメボソムシクイのさえずりを聞いた。この地域の繁殖個体群のさえずりパターンだった。岩場でダイモンジソウの花を見る。