2012年11月21日
大台ヶ原山へと登る、三重県側の登山道の出入り口周辺の紅葉を見に行った。快晴、気温11度。地元の紅葉を見るのは、かれこれ10数年ぶり。植生は、スギの植林地があるものの、照葉樹が中心。そこに落葉広葉樹がちらほら生えている。なので、山全体が黄色や赤色になるような紅葉ではない。照葉樹の緑に、ところどころ赤や黄色が混ざる程度。これが僕にとっての山の紅葉なので、本州中部以北のものより、むしろ馴染み深い。
道路沿いのアカマツの木で、ヤマガラを見つけた。球果に取り付き、種子を取りだしてアカマツの枝に埋めている。貯食行動だ。同じような行動を山梨県でも見たことがある。あのアカマツは、ヤマガラにとって大切な木になるだろう。
目につくのはマルバウツギとヌルデの葉の赤。アカシデも鮮やかだ。ケヤキはかなり落葉している。ハゼノキ、リョウブの紅葉はひときわ美しい。ここでもヒノキの葉が黄色に変色していた。
富士山周辺とくらべてカエデ類が少なく、ウリカエデ、エンコウカエデ、オオモミジしか見つけられない。いつもトンネル内にコウモリ類がとまっているのだけど、きょうはいなかった。イイギリとカラスザンショウに実がなっておらず、それを食べに来る鳥を見られない。かわりに、赤い実を食べるジョウビタキを観察した。赤い実は、これから同定します。
日当たりのいい岩場でモチツツジの花。シダ類が多くて冬も楽しめそう。ダム湖にオシドリとカイツブリの声が鋭くこだます。その上空をクマタカが舞っていた。
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照葉樹と、紅葉した木々