2023年3月10日
風景が白っぽく霞む。農耕地ではヒバリがさえずっていた。ハシボソガラスは巣材を運んでいるし、カシラダカのさえずりも聞こえる。ため池を見に行くと、リスがオニグルミの実をかじる音が聞こえた。音のするほうを探すと、目線と同じぐらいの高さのところにいた。割ったオニグルミを重ねる場面が見られるかもしれない。気配を消して観察をする。しばらくすると実が割れ、重ねて中身を食べ始めた。殻を捨てて、木の横枝に移動する。すると、枝の下側に生えているキノコを取って食べ始めた。文献では読んでいたけれど、これも初めて見る。キノコを食べ終えると、またオニグルミの実を食べる。この時期はオニグルミの実は木についていないので、貯食してあったものだろう。今度はかじり始めから観察できた。食べ終わるまでの時間を計ると7分だった。遠くに目をやると、ハシボソガラスがオニグルミの実を落として割っている。同じ実を食べるにしても、その方法はかなり違う。