2012年11月26日
曇りのち雨、気温10度。昨日同様、A池周辺をうろつく。水田地帯でミヤマガラスの群れを発見。久しぶりにゆっくり観察できた。成鳥が多いな。コクマルガラスは混ざっていない。そこから少し離れた場所に、ハクチョウ類が1羽いた。ちょっと大きいなぁと思ったらコブハクチョウだった。コブハクチョウは各地で野生化しているから、もし自然渡来のものがいたとしてもわからないか。
池では、昨日と同じ時間なのに亜種オオヒシクイやマガンがほとんどいない。天気や人間活動の影響か、採食地の問題か。昨日と違うから興味が湧く。池の北東を探索していると、水田に200羽ほどのオオヒシクイを見つけた。亜種ヒシクイが1羽入っている。ほかに、北方向に飛んで行く群れもいる。
いま、彼らが降りている場所は、この広い水田地帯のなかの一点だ。いるべくして、そこにいる。なぜ、そこなのか(どうして、ほかの場所にはいないのか)。食物量や立地条件などが関係しているのだろうけど、鳥の姿が見えるということは、食べる・移動する・休むといった一連の行動を追えることでもある。つまり、越冬期の行動様式と利用環境との対応を見て取れる。そうやって彼らの生活史を知っていく、暮らしを成り立たせている仕組みを把握するのはとても楽しい。
昨日ときょう、大きな鳥を観察して、その存在感に触れた。この鳥たちを養う場所や資源は、このような地域でないと残っていないのだろう。身近な場所に大きな鳥がいるのは、僕にとって憧憬の風景だ。いつもは山に囲まれて暮らしているから、平野の広がり、スケールはちょっと落ち着かないけど。たぶん、都心のビル群も森林と似たような景観だ、見渡せないという意味で。スズメの群れを見つけるたびにニュウナイスズメを期待するが、全部スズメだった。
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ミヤマガラス