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雪道

2013年1月8日

富士山北麓の山地帯から亜高山帯を歩く。快晴、午前9時の気温はマイナス3度。登山道に雪はほとんどないけど、地面は凍っている。アイスバーンを慎重に進む。標高1980mくらいから積雪が気になり始めた。でも、まだ登山靴で大丈夫。冬の山地帯と亜高山帯下部(標高1785m)にヒヨドリがいた。夏はいなかったのに。山地帯と亜高山帯の境界あたり(標高1610m)でカモシカ。こんなに低いところまで降りて来るとは。登山道や林道にはリスの足跡しかなく、たまにノウサギの足跡がある程度。テンのフンはけっこうあったけど。

亜高山帯にツグミとヤマガラがいた。ザクッ、ザクッという雪の上を歩く自分の足音。立ち止まると鼓動しか聞こえない。周りは無音。時折、遠くを飛ぶ飛行機の音と、カラ類の細い地鳴きが聞こえるのみ。厳冬期だから、半径5km以内に人間が1人もいない。不思議な感覚。独り居。

帰りはスノーシューを使って林道を下る。久しぶりに山道を7時間歩いた。鈍った足にはちょうど良い運動。富士山に向かうとき、三ツ峠山が目に入った。見ると、無性に登りたくなる山だ。

 

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