2013年7月18日
ずいぶん懐かしい感じがした。5〜6月に調査地に行かなかったなんて、過去3年間なかったことだ。富士山北麓の亜高山帯を歩く。晴れ、気温13度。少し肌寒い。
コケモモの花が見頃で、ベニバナイチヤクソウやハクサンシャクナゲは咲き始め。ウスノキは終わりかけ。今年はカラマツやゴヨウマツが豊作だ。マルハナバチ類が花に来ていたけど、どこに巣があるのだろう。ミヤマヒラタハムシが美しい。
コエゾゼミの声。ナナカマドが少し紅葉していた。登山道を歩きながら、いくつか大事な発見をする。フィールドに出て手ぶらで帰ることはない。誰でも、いつでも。ある場所で見たものが、いつかどこかで繋がることは多々ある。時間は連鎖していて、思わぬ着想が核心に迫る。発想を巡らす、あれとあれを関連させる。野外で見る物事に切れ目はない。大切な局面は一瞬のなかにある。突然、訪れる。価値のある記録というよりも、重要なことを見落とさない、取りこぼさない姿勢。だからこそ、見たことを綴っておかないといけないし、注意深く考えないといけない。ときに大胆に、繊細に。
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ナナカマドの葉