Skip to content

見たかった繭

2013年7月31日〜8月2日

奥多摩へ。フシグロセンノウとタマアジサイの花が咲いていた。夏の終わりの印象。ウスバキトンボが群れで飛んでいる。その上空にはイワツバメ。クズの花の香りが嬉しい。

子どもたちと山に行ったとき、山道の先頭を歩いていた子が見つけたホウネンタワラチビアメバチの繭。コゴメウツギの枝先から垂れ下がっていた。『繭ハンドブック』で知ってから、見たかったもののひとつ。第一発見者に感謝。こんなに小さくて美しいのか。

この時期の山歩きは、繁殖鳥の分布についてはおさえられないけれど、いましか見られないものがある。幼鳥の羽衣とか、換羽期の行動とか。この時期によく耳にする謎の声とか。

レンゲショウマの花は透明感があって良い。遠くでアオゲラの声。クロツグミとトラツグミ、ヤブサメがさえずっていた。ハシリドコロは夏に葉を落とすのか。飛んで来たキマワリが服に止まった。

チッチゼミとエゾゼミの声、それとソウシチョウのさえずり。アナバチ類がジグモを運んでいた。午後に下山し、ミンミンゼミとアブラゼミの鳴く蒸し暑い世界に戻ってきた次第。

 

ホウネンタワラチビアメバチの繭