2012年7月28日
富士山の亜高山帯上部で鳥類などの調査。晴れ。イワヒバリが標高2500mほどのところにいた。降りて来た個体かな。5−7月中旬はこの辺りでは見かけない鳥だ。カヤクグリはいるけど。コケモモの花は盛り過ぎで、ハナヒリノキとハクサンシャクナゲが見頃。イタドリとオンタデが咲き始めている。
メボソムシクイとウグイス、ビンズイのさえずりしか聞こえない。それにしても、ヒガラが鳴いていないなんて…。もう、秋を思わせる風が吹いている。風の匂いや空もそんな感じ。
標高2150m地点でシカを見た。サメビタキが少しさえずる。シロバナノヘビイチゴの実はけっこう上(高標高域)でも熟していた。テンのフンのなかにはマメザクラかミヤマザクラの種子がたくさん入っている。キツネのフンもあった。
今回、ホシガラスの行動で新たな発見があった。3年目にしてやっと、直接観察ができた。こうして、少しずつ記録をためていくしかない。偶然出会う、見かけることに期待しながら調査に行く。ゆっくりと、でも確実に手にしていく。彼らの生活史を。
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ハナヒリノキのつぼみ