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暖色の山

2017年11月9日

編笠山の北西にもホシガラスの生息していそうな場所がある。標高と植生的にはまずいるだろう。でも、じっさいに歩いてみないと本当のことはわからない。推測では何も始まらない。

登山道を進むと、アカハラがウメモドキの実を食べていた。アトリの群れをよく目にする。ガビチョウが低木の茂みから飛び出した。カラマツ林が終わるのは標高1950mあたり。ここら辺りまでけっこう人の手が入っている。イスカが上空を飛ぶ。

標高1970m以上になるとシラビソが多くなり、ホシガラスの生息を示唆するチョウセンゴヨウ、ハイマツのものと思われる稚樹が見られる。しかしシラビソはどれも細く、まだ若い林だ。営巣できそうな環境ではない。標高約2160mからは太いシラビソが生えていて、良い感じの針葉樹林帯になった。と思ったところでホシガラスを発見。その直後、カケスも出現する。ホシガラスとカケスが同所的にいるのは面白い。家からの直線距離は8.9kmで、最短を更新した。冬も調査に行ける場所の候補にはなるのだけど、雪道を3時間も歩くのは疲れそう。

良いことも悪いことも、どんどん過ぎていく。その時々に形にできるものは忘れずに残しておこう。