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道のほとり

2018年6月1日

山梨県東部、晴れ。キセキレイのさえずりがふたたび聞かれるようになった。2回目に入ったのだろうか。イソヒヨドリが巣内のヒナに食物を運んでいる。

半日陰にはナツノハナワラビのものと思われる胞子嚢。探すとなかなか見つからないカラムシの群落がやっとあった。先月から、アカソを中心としたカラムシ属を探すことに熱中している。道端植物めぐり。類似種をすべて見たいと思っていたけれど、今年だけでは難しそう。

素材探しの楽しさは、記憶を探ることによる。この記憶にも強いものと弱いものがあり、当然のことながら、特徴的であったり、関心のあるものほど残りやすい。逆に印象的ではないものは、識別はできるものの生育場所をすぐに思い出せない。「地図作り」をする上で、これから広げる楽しみがあることの引き換えに、抜けている部分が際立つことにもなる。身のまわりを足元とした場合、そこを知っていく作業には、たぶんこうした気づきがとても重要になる。回り道的な工程の豊かさ。大きな目的は、また後で。