2018年8月4日
昨日は長野県富士見町でキジのメスを拾得した。そしてきょうは、山梨県甲州市でヤマドリのメスのロードキルを見つけた。すぐに翼を確認すると、初列風切を5枚目まで換羽していた。体羽も伸長中。幼羽は見られず、蹴爪もない。成鳥冬羽への換羽中だと考えられた。このまま換羽が進行すれば、今月中に完了しそうだ。これまでのところ、ヤマドリとキジの成幼の換羽時期に矛盾はない。
直接観察や捕獲調査が難しい種については、このような偶然の機会を活かして換羽状態の記録を蓄積しないといけない。ライフワークとしての自然史の記載。なお、この個体の砂嚢には、サクラ属の種が多数入っていた。地上に落ちた実を食べたのか、それとも樹上で採食したのか。このような疑問に、死体は簡単には答えてくれない。