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梢のぐぜり

2018年10月17日

繁殖期の山地に生息する鳥の種類には限りがあり、そこで見られる行動もだいたい見当がつく。巣を見つけられたら嬉しいとか、巣立ちビナの羽色が見られたら良いのにとか、いつもそんなことを考えながら花を探して歩いている。しかし、秋の渡りの時期の草原は、どんな鳥がいるかわからないので気が抜けない。特徴的な鳴き声もあまり発することはない彼らを見つけるには、動くものに注目しなくてはいけない。

Sの草原に行く。風に揺れるススキの穂の向こうに八ヶ岳の南麓が広がる。馴染みの場所ではないので、出現する鳥の傾向はわからない。久しぶりの経験。カンタンの声が聞こえ、オツネントンボが飛ぶ。オオセンチコガネが複数いるので、つまりはそんな場所だ。クリの葉上にオトシブミを見つけた。まだ活動しているのか。

外周を探りながら周り、草原を縦断する。テリハノイバラの実が赤くなっていた。ワルナスビと思われる草本のトゲが痛い。ノビタキとアオジがよく見られた。冬鳥はまだこれからという感じ。MGMKは確認できなかった。