2019年8月9日
山梨県東部のイワツバメのコロニーを見に行く。3巣でヒナがいた。この内の2巣は、昨日今日あたりに孵化したようだった。ということは、巣立ちは9月上旬になるだろう。トラブルがあり、繁殖開始が遅れたつがいのヒナの巣立ちは9月になることがある。残りの1巣には3羽のヒナがいて、親鳥が盛んに食物を運んでいた。8月中下旬にヒナのいる巣を見ていると、育雛をしているのは成鳥1羽だけと思われる例がある。それと、巣内にいるヒナの大きさに違いがあったり、巣立ち日が揃わない傾向にある。3羽のヒナがいた巣も、おそらくは大きい個体が先に巣立ち、数日後に残りの2羽が巣立つはず。繁殖の後期になると、このような現象がしばしば見られる。順次抱卵の影響か。幼鳥のヘルパーがいるかもしれないと期待して、1時間ほど観察したが確認できなかった。なお、この巣の産座にはアオバトの体羽が使われていたのだけど、森林性の鳥の羽をどうやって得たのだろう。
いろんな条件下で見たものを積み重ね、全体像を把握していく。“間違った認識”と気づくには、さらに時間のかかる作業になる。そうして作られた知を磨き、試す工程も必要になる。それは、いつかやって来るものではなく、日常のなかにいつもある。意識を向けられるか、開いているか。