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でこぼこ感

2019年8月14日

昨年の11月、北上川の支流でサケを見たことを思い出した。サケがいるということは、海とのつながりがあるということ。アメマスやアユなども遡上しているだろう。きょうは、岩手県の渓に行ってみよう。北上川の支流Tの枝沢に狙いを定める。見たいのは、アメマスの遡る渓のイワナの模様。

標高238m。ミンミンゼミとツクツクボウシが鳴いている。ホトトギスの花が咲いていた。アキタブキとマンサク属を見ながら斜面を下る。水量は少ないが、良い渓相だ。水温は18度。時間は限られているので、堰堤までの180mに絞る。浅瀬が連続し、小さな魚影がよく走る。毛鉤を打ち込むとすぐに逃げるもの、様子を見に来るが追わないもの。良場にピンポイントで打ち、毛鉤を追うやつだけを拾い釣りすることに。緩い流れに定位している個体が毛鉤をくわえた。が、上がって来たのはヤマメだった。その後はイワナが数尾かかり、撮影後に放流して退渓。西日本のアレのように、頭上まで斑が入っている。

サケが遡上する水系でも、アメマスが来て産卵するのか、孵化した個体が定着できるのかは別問題。でも、彼らのポテンシャルは思っている以上に高いはずだ。近年は遡上していなくても、その系統の個体が残っている可能性はある。

今夏の東北合宿では、目的の渓のイワナを観察することができた。東北のさらに山奥や北海道、紀伊半島や西日本のイワナ類もいずれ見てみたい。