2012年10月1日
昨夕から台風の雨だったので、きょうは休みにしようと思っていたら台風一過。だったらと、富士山北麓の亜高山帯に鳥類の調査に行くことに。晴れ、気温16度。この時期にしては暖かい。台風の影響ですかね。『ワタリガラスの謎』のハインリッチのように木に登り(←許可を得ています)、樹上で1時間過ごす。思っていた成果はなかった。別の地点に移動。
メボソムシクイがまださえずっている。秋なわばり? アマツバメが上空を飛び、時折、最盛期とは違う少し気の抜けたルリビタキのさえずりも聞こえる。ここでは珍しいヒヨドリが出現した。本種は渡りの時期にだけ、数羽で見られる。
キノコ採りの人が林内を歩いている。話しかけられ、唐突にコマドリが減ったのはなぜかと聞かれた。が、僕にはわからない。全国的な夏鳥の減少と同様の理由なのだろうか。あるいは…。
帰り道、謎の地鳴きを聞く。カラ類のように高く、やや金属的で短い。にじり寄って姿を確認すると、マミジロ(F・1W)だった。この近くでソウシチョウを発見。カモシカが低木の葉(たぶん)をモグモグしていた。
「なぜ」に答え(応え)るのはとても難しい。要因が多くて複雑だからだ。でも、最低限、こたえる努力はしないといけないように思う。
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富士山の北斜面