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暖色系

2012年10月31日

ふたたび、富士山北麓の2合目に行く。きょうもイカルとシメ、リスがブナの実(ドングリ)を食べに来ている。ほかに、ヤマガラとゴジュウカラも。カケスはミズナラのドングリを運び、食べている。シメは口内でブナの実を割っていた。久しぶりにブナの実をじっくり触ったのだけど、殻斗とドングリは思いのほか堅い。
アカハラとシロハラが群れでいた。たぶん、彼らは成り行きの混群だろうな。コシアブラの実は、タカノツメの実と似ている。ブナの下でリスの食べ痕を探す。2頭が枝先で食事中だ。いま、目の前でリスが確実に落とし物を拾わないと、リスの食べ痕とは言えない。リスの動きを観察すると、実をもぎ取り殻斗を二つに割り、中身をかじって食べている。シイナ(と思われる)は落としているようだった。だから、最後に落としたものを拾わないといけない。最初に落ちてくるのは殻斗やシイナだから、それを探していると(それに目を向けると)つぎに落とす食べ痕を見失ってしまう。こうして、リスの唾液つきの食べ痕をいくつか見られた。現場で“生データ”に触れないとね。
亜高山帯から降りて来た個体か、ルリビタキが多い。ヤマガラとカケスがよく鳴いている。マヒワとアトリが飛び回っていて賑やかだ。紅葉で明るく、色鮮やかな登山道を歩いていると、“暖色”という言葉の意味を理解できる。たしかに暖かい感じがする。ブナのウロにたまった水をシメが飲んでいた。途中で雹が少し降ってきて、富士山らしいなと思う。シカが鳴く。林道でヤマドリ(オス、若)を見た。