Skip to content

冬の景観に近づく

2012年11月9日

富士山北麓の亜高山帯上部でホシガラスの調査。晴れ、気温1度。ほぼ無風、無音。時折、ツグミとマヒワの声がするから、時間が流れていることに気づける。カラマツはかなり葉を落とした。

調査地ではマヒワの個体数がけっこう減った。ルリビタキもほとんどいない。先週、富士山北麓の山地帯でソウシチョウの調査をしたとき、ルリビタキがたくさんいたのだけど、それは亜高山帯から降りて行った個体なのだろうか。20羽ほどのツグミの群れが上空を西に向かって飛翔。森林限界付近にアカゲラが出現した。アカゲラはここから1000mほど標高の低い山地帯にはよくいるけど、森林限界上部ではまれ。お昼の気温は2度だったので、朝とほとんど変わっていない。

イワヒバリの地鳴きはたまにしか聞けないので新鮮だ。風はなくても、じっとしているとさすがに寒い。調査地は色物が少なくなり、冬の景観に近づいてきた。雪で閉ざされる前に、もう少しデータを取りたいところ。

 

残りわずかとなったコケモモの実