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新緑の山の風

2013年4月29日

山梨県都留市K。晴れ、気温18度。カモ類を数えにきた。冬鳥のカモ類はキンクロハジロが20羽くらいとコガモが2羽。キンクロハジロの雌雄比はだいたい1:2でメスのほうが多い。ヤブサメとガビチョウのさえずり。うららかな春といった感じ。

ホタルカズラとカキドオシが咲いている。ホタルカズラの花の色は好きだ。イロハモミジの花は終わってしまった。ツマキチョウとスジグロシロチョウを見る。ウスバシロチョウがいない。

落葉広葉樹の芽吹きは繊細な色彩で、遠くから見るのが良い。葉が十分展開し、いまくらいの新緑はそこを歩くのが楽しい。吹く風が心地良いから。フジの花の香りがかすかに甘く暖かい。

 

アマナのような園芸種の花を見ると、野生のアマナの花を見たいと思う。何年も探して見つからないと(じっさいにそうだ)、いつも通っているフィールドにはないのだろう。こうなると、もっと広い範囲を歩かないといけない。場所を変える。つまり、ステップアップしないとダメ。いつものフィールドはよくわかっているし、楽しい。居心地が良い。馴染みの場所に足繁く通うことは大切で、そこから見えるモノも多い。でも、それに慣れるのではなく、新しい場所に繰り出し、開拓する。同時に、広く見ることも大事。そのバランス感覚をなくさないようにしたい。5年くらい同じ場所に通うと、細かい部分はあるにしろ、新しい発見は少なくなる。別の視点で同じ場所を掘り下げるのもいいけれど、ときには身軽さも必要だ。

 

ホタルカズラとノダフジの花